「かえるをのんだととさん」あらすじと感想
『かえるをのんだととさん』は1月25日の誕生絵本です。
この絵本、表紙からしてちょっぴり不思議。
お腹をさすりながら困り顔のととさん、何が起きたのか気になりませんか?
文字のリズムに合った挿絵も絶妙で、読んでいるとどんどん引き込まれていきます。
親子で声に出して読むのも楽しい昔話絵本です。
文・日野十成
絵・斎藤隆夫
福音館書店
2008年
あらすじ
腹の痛くなったととさんは、お寺の和尚さんに相談に行きました。
「腹に虫がいるから蛙を飲みなさい」と言われて、馬鹿正直に蛙を飲み込んでしまうととさん。
しかし、今度はその蛙が動き出してしまい、次は蛇を飲み込むことに!
でもそれで終わりません。
蛇が動くと今度は雉を…雉が動くと次は猟師を…さらには鬼まで飲み込んでいくという、想像を超えた展開が待っています!
最後には、和尚さんが「鬼は外!」と豆を投げると、鬼が慌てて・・・
感想
この絵本を読んで感じたのは「とりあえずやってみよう」ということ。
一見滑稽で無鉄砲に見えるととさんの行動ですが、問題解決のための行動力があるともとれます。
私たちも日常の中で悩んでいると、つい立ち止まってしまうことがありますよね。
でも、ととさんみたいに「まずは一歩踏み出してみる」ことが大事かもしれません。
失敗しても大丈夫!
最後にはきっと道が開ける、そんな勇気をもらえる絵本です。
それにしても、昔話というものはメッセージが力強いですね。
こんなシンプルなストーリーの中に、ユーモアや教訓が詰まっていて、世代を超えて楽しめる普遍性があるんですよね。