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「イオマンテ めぐるいのちの贈り物」あらすじと感想

 

「イオマンテ めぐるいのちの贈り物」は2月9日の誕生絵本です。

 

この絵本は、アイヌの村を舞台にした、命の物語。

 

アイヌの伝統と自然への感謝をテーマに描かれており、心に深く響く感動の物語です。

文・寮美千子
絵・小林敏也

ロクリン社

2018年⁡

あらすじ

⁡「イオマンテ めぐるいのちの贈り物」は、アイヌの村を舞台にアイヌの伝統を描いた物語です。

 

狩りから帰ってきた父親が子グマを連れてきました。

子グマをもらった男の子は、子グマと共に食事をし、相撲を取り、川で遊び、家族のように過ごします。

 

数年後、子グマが大きくなったある日、お父さんは言いました。

「そろそろ、この子をカムイの国へ送ってさしあげよう」。

 

アイヌの伝統的な儀式「イオマンテ」は、子グマを数年育てた後に屠殺するという儀式で、自然に対する感謝や畏敬の念が込められています。

アイヌが長年大切にしてきた知恵に学ぶ、命にまつわる物語です。

感想

この絵本は、アイヌの人々がどれほど自然を敬い、感謝してきたかを教えてくれます。

彼らは、自然をただ利用するのではなく、自然と共に生き、自然の恵みに感謝しながら生きています。

 

一見残酷に見えますが、子グマとの触れ合いを通じて、命の循環や人と自然のつながりを感じることができ、心が温かくなります。

そして、アイヌ文化や自然との共生について深く考えるきっかけを与えてくれる一冊です。

 

子どもたちに命の大切さや自然への感謝を伝えるために、ぜひ読んでいただきたい作品です。

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