「ボタ山であそんだころ」あらすじと感想
「ボタ山であそんだころ」は3月15日の誕生絵本です。
小さい頃に遊んだ場所や友達との思い出はありますか?
この絵本はそんな懐かしい気持ちを呼び起こしてくれる一冊です。
作・石川えりこ
福音館書店
2014年
あらすじ
「わたし」の生まれた町では炭鉱を掘り出すときに出た石や土(ボタ)が線路の両側に捨てられて、ボタ山になっています。
そんな町で、小学3年生になった私に初めてできた友達が隣の席のけいこちゃんでした。
ある日算数の授業中、炭鉱のサイレンが鳴り響きヘリコプターが何機も飛んできました。
炭鉱で事故が起こったみたいです!
すぐ家に帰るように言われたけいこちゃんはランドセルを開けっぱなしのまま校門に向かって走り出しました。
「わたし」はそれから、けいこちゃんには会っていません…。
炭鉱の町で育った子どもたちのリアルな日常が描かれており、ノスタルジックな風景の中にどこか懐かしさを感じることでしょう。
感想
「ボタ山であそんだころ」は、私たちは日々の忙しさに忘れがちな、大切な何かを思い出させてくれます。
それは、友達と笑い合った時間、何気ない日常の温かさ、そして、失って初めて気づくものの尊さかもしれません。
子ども時代の友情は、大人になってからの人間関係の原点となるものです。
しかし、成長するにつれて、私たちはそれぞれの道を歩み始め、いつの間にか疎遠になってしまうこともあります。
この絵本は、そんな子ども時代の友情の美しさと儚さを、痛いほどに伝えてくれます。
そして、今、隣にいる大切な人との時間を、もっと大切にしようと思わせてくれるでしょう。