「3かいなかしたろか」あらすじと感想
『3かいなかしたろか』は3月28日の誕生絵本です。
子どもたちが共感できるような場面設定や、素直な心の動きを描写しているので、読んだ後に子どもたち同士のつながりを改めて感じられる一冊です。
文・くすのきしげのり
絵・石井聖岳
東洋館出版社
2022年
あらすじ
ぼくは初めて隣の席になったたかのりくんが少し苦手。
何かと「ぼく」に嫌な感じで、お節介に僕に色々言ってくるし。
例えば、算数の時間には「間違ってるで」と指摘し、体育の時間には「諦めたらあかんで」と励まし、図工の時間には「全体を見て作ったほうがええ」と助言してきます。
その度に「ぼく」は心の中で「いっかい なかしたろか」と思ってしまうんです。。
ところがある日の休み時間、たかのりくんの顔に6年生の投げたボールがぶつかって、たかのりくんは大泣き。
ぼくには何もできないと思っていたら、自然にお腹から声が出ていました。
「あやまって」
普段はちょっかいばかりかけてくるたかのりくんの涙を見て、「ぼく」の心に変化が現れます。
感想
この絵本を読み終えると、子どもたちの微妙な感情の変化から、「嫌だな」と感じる相手との関係を見つめ直すヒントがもらえたような気がします。
たかのりくんとぼくの関係が少しずつ変化していく様子は、私たちの日常生活にも通じる部分があり、「もっと優しい気持ちで人と向き合おう」と考えさせられました。
例えば、家族や友人、職場の同僚など、ちょっと気になる相手に対しても、「一歩近づいてみる勇気」を持つことができたら、その後の関係が大きく変わるかもしれません。