「あおいやまいぬ」あらすじと感想
『あおいやまいぬ』は4月9日の誕生絵本です。
ちょっと不思議で心がぎゅっとなる物語。
みなさん、「青」ってどんな色を思い浮かべますか?
さわやかな空の色? 深い海の色? それとも、ちょっぴり寂しい気持ちを映す色?
この絵本には、そんな青い山犬が街や森で体験する壮大な体験を描いています。
訳・瀬田貞二瑞雲舎
1999年
あらすじ
腹を空かせた山犬、とおぼえは食べ物を求めて街へ出てきました。
けれど、町の犬たちに「知らないやつだ!」と追いかけられてしまいます。
逃げる先もなく飛び込んだのは、染物屋の藍色の大瓶…。
そこから顔を出したとおぼえは、体がまっ青になってしまっていました。
森へ帰ったとおぼえでしたが、今度は森の仲間たちがびっくりして逃げ出してしまいます。
「誰だ、この青いやつは!」って…。
自分の姿が“違ってしまった”ことで、どこにも居場所がないように感じてしまうとおぼえは、この後どうなってしまうのでしょうか?
そして、藍色になったことで、どんな気持ちになるのでしょうか…?
感想
この『あおいやまいぬ』から感じたのは、「見た目が変わっても、本質は変わらない」ということ。
とおぼえは、ひょんなことから藍色に染まってしまい、街の犬にも森の動物にも受け入れてもらえなくなってしまいます。
それは、彼にとってとても悲しい出来事だったでしょう。
自分の意図しない変化によって、周りの態度が一変してしまう…
そんな経験は、絵本の中の出来事だけではなく、私たちの日常にも起こりうることかもしれません。
私たちは、どうしても第一印象や見た目の情報に左右されがちです。
でも、本当に大切なのは、その人の内面や、持っている優しさ、個性なのではないでしょうか?
この絵本は、子どもたちに「見た目で判断しないこと」「違うものを受け入れること」を、優しく教えてくれているように感じます。
そして、それは大人になった私たちにとっても、改めて心に留めておきたい大切なメッセージですよね。
もし、周りの人と少し違うことで悩んでいるお子さんがいたら、ぜひこの絵本を読んであげてください。
「大丈夫だよ、あなたのままでいいんだよ」というメッセージが、きっと伝わるはずです。
また、私たち自身も、日々の生活の中で、無意識のうちに誰かを「見た目」だけで判断してしまっていないか、少し立ち止まって考えてみるきっかけになるかもしれません。
多様性を認め合い、それぞれの個性を尊重できる、そんな温かい社会を築いていきたいですね🌈