「ふまんばかりのメシュカおばさん」あらすじと感想
『ふまんばかりのメシュカおばさん』は4月26日の誕生絵本です
ユーモラスでちょっぴり教訓めいたお話なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
絵・アーノルド・ローベル
訳・こみやゆう好学社
2021年
あらすじ
メシュカおばさんは、毎日毎日朝から晩まで不満ばかり!
家にいて結婚しない息子や、結婚して家を出て行った娘。
それに亡くなった旦那が建てた家のことまで、村の人たちに不満をぼやいています。
「あーあ、うちの息子ったら、いつまでゴロゴロしてるんだか!」
「娘は嫁に行ったら、ちっとも顔を見せないし!」
「この家だって、もっとこうだったら良かったのに!」
村の人たちは、そんなおばさんの愚痴を聞くのも、もううんざり・・
するとある朝、おばさんの舌がチクっとしたと思ったら、おばさんの体に次々異変が…!
感想
この絵本は、ユーモラスな展開の中に、ハッとさせられるメッセージが込められている気がします。
ついつい不満を言ってしまうことって、誰にでもありますよね
でも、不満ばかり言っていると、なんだか周りの空気もどんよりしてしまうし、自分自身もなんだか苦しくなってしまうもの。
メシュカおばさんの身に起きた出来事は、もしかしたら私たちへの警鐘なのかもしれません。
日々の小さなことに感謝したり、良いところに目を向けたりすることの大切さを、この絵本は教えてくれているような気がします。
もちろん、無理にポジティブになろうとする必要はないけれど、少しだけ視点を変えてみることで、世界が違って見えることもあるかもしれませんね。
それにしても、メシュカおばさんって、周りのせいにばかりしてるけど、実は一番苦しんでるのは本人ではないでしょうか。
文句を言ってるうちは、自分が正しいと思えるけど、そのうち誰も寄りつかなくなって、孤独に包まれていく…
それってちょっと寂しいし、もったいない。
この本を読んだあと、 「ありがとう」をちゃんと口にしてみてくださいね。
ついつい口から出ちゃう文句も、「ま、いっか」で流せたら、自分もまわりももっと軽やかに生きられる気がします。