「なまけてなんかない! ディスレクシアの男の子のはなし」あらすじと感想
『なまけてなんかない! ディスレクシアの男の子のはなし』は4月30日の誕生絵本です
この絵本は、読み書きの学習障害である「ディスレクシア」に直面する子どもたちの声を代弁するような素敵な作品です。
小さな心の中の大きな葛藤と、それに気づいて寄り添う大人たちの姿…。
ページをめくるたび、涙がこぼれそうになりました。
文・品川裕香
絵・北原明日香
岩崎書店
2017年
あらすじ
「ディスレクシア」って知ってますか?
日本ではまだ十分に知られていない学習障害のひとつで、文字を読むことや書くことに困難を抱える特性です。
この絵本の主人公・りんちゃんは、字を読むのが苦手で、みんなと同じようにできない自分に悩んでいました。
その苦しさに気づいた幼稚園時代の先生が、「読み書きが楽しくなる方法」を一生懸命考え、りんちゃんをサポートしてくれるのです。
りんちゃんのチャレンジとその成長を描いたこの物語は、ディスレクシアを「特別な個性」として捉え直し、温かい視点で理解を広げる一冊です。
もしかしたら、私たちの周りにも、同じように悩んでいるお友達がいるかもしれません。この絵本を読むことで、そんな子たちの気持ちを少しでも理解できるきっかけになるんじゃないかなって思うんです。
感想
この絵本を読んで、私自身も「どんな個性も尊重する社会を作りたい」と強く思いました。
ディスレクシアのような学習障害を周りが「怠けている」と誤解することなく、理解と支えのある環境を作るのは、私たち大人の役割だと感じます。
誰かが「できない」「遅れてる」って思えることも、 実はその人がものすごく頑張っている証かもしれないんですよね。
「なんでできないの?」じゃなくて、 「どうすれば楽しくできるかな?」って、一緒に考える姿勢。
それって、子どもだけじゃなく、大人同士でもとっても大切なことだなぁと思いました
きっと、りんちゃんのように「本当は頑張ってる」誰かが、あなたのすぐそばにもいるかもしれません
ぜひこの絵本を手にとって、りんちゃんの目線で世界を見つめてみてください。「困っている子どもに何ができるか」そのきっかけを、この絵本はそっと教えてくれます