「あかいえのぐ」あらすじと感想
『あかいえのぐ』は5月1日の誕生絵本です
この絵本は、「家族の絆」と「夢を追い続ける強さ」をテーマにしています。
時には困難があっても、家族の絆が奇跡を生む瞬間を描いたこの絵本は、大人にも子どもにも胸を熱くさせる作品です
訳・津守優子瑞雲舎
2014年
あらすじ
ハサラとサイモン兄妹のお父さんは売れない画家です
「だいじょうぶだよ。もうすぐ けっさくが かんせいするんだ。 そうしたら、きっと たかくうれて、おかねもちになれるよ。 それまでは ぎんの ティースプーンでも うってのりきろう」
こんな風に家族で懸命に生計を立てていましたが、とうとう資金が底をついてしまいます。
父親が仕上げようとする傑作には「赤い絵の具」が必要不可欠。
しかし、その絵の具を買うことができないのです。
そんな窮地の中、子どもたちのハサラとサイモンはお父さんを助けようと奮闘します。小さな勇気が奇跡を生む瞬間、感動の物語があなたを待っています
感想
この「あかいえのぐ」を読むと、私たちは色々なことを感じ、学ぶことができると思います。
まず、ハサラとサイモンの、お父さんを思う純粋な気持ちに、胸が熱くなりますよね。
困っている人を助けたい、力になりたいという気持ちは、私たち人間が持っている、とっても美しい感情です。
もしかしたら、私たちも普段の生活の中で、誰かのために何かできることがあるのかもしれません。
小さなことでも、誰かを笑顔にできる行動を、この絵本はそっと教えてくれているような気がします
そして、お父さんの「大丈夫だよ」という言葉。
それは、根拠のない楽観主義ではなく、家族を安心させたいという、深い愛情の表れだったのではないでしょうか。
どんなに苦しい状況でも、前向きな言葉を持つこと、希望を捨てることのない強さを、お父さんの姿から感じ取ることができます。
私たちも、困難に立ち向かう時、心の中で「大丈夫」と唱えてみることで、少し勇気が湧いてくるかもしれませんね
また、この物語は、お金がないという厳しい現実の中でも、家族の愛情や、子どもたちの工夫によって、希望の光が見えてくることを教えてくれます。
本当に大切なものは、お金では買えないのかもしれません。
家族の支え合い、信じ合う心、そして、夢を諦めない気持ち。それこそが、私たちにとって一番の宝物なのかもしれません
この絵本を読み終えたとき、きっとあなたは、身の回りの大切な人たちへの感謝の気持ちでいっぱいになっているはずです。
そして、「自分にも何かできることがあるかもしれない」という、温かい気持ちが心の中に芽生えるのではないでしょうか