「みんなワンダー」あらすじと感想
『みんなワンダー』は5月6日の誕生絵本です
原作『WONDER(ワンダー)』は、世界中で1200万部以上売れた大ベストセラー
その物語を、より小さな子どもたちにも届くようにと願いを込めて絵本にしたのが『みんなワンダー』です
“ちがう” ことは、”特別” なこと。
みんなそれぞれのワンダー(驚き)を持っていて、それを認め合うことができたら…
世界はもっと素敵になるかも。
訳・中井はるのアルファポリス
2011年
あらすじ
オギーは、ほかの子どもたちと少しだけ違う顔を持つ男の子。
でも、彼はとても普通の子。
好きなことがあって、夢があって、楽しいことも悲しいことも経験しながら毎日を生きています
この絵本は、そんなオギーと彼を取り巻く人々の物語。
オギーは「ふつうの子」になりたくて、でも「ふつう」って何だろう?と悩みながら、自分らしく生きようとします。
周りの子たちの視線や反応に戸惑いながらも、少しずつ「見た目」ではなく「心」で人とつながっていく様子が、温かく丁寧に描かれています
彼の世界を見ることで、「見た目ではなく、その人自身を見ること」の大切さに気づかせてくれます
感想
この絵本を読んでいると、「みんなちがって、みんないい」っていう言葉の本当の意味が心に響いてきます
もしも、街でオギーのように見た目が少し違う子を見かけたら、どう感じるでしょう? 「なんだろう?」と思うかもしれないけれど、その子のことをもっと知れば、「素敵なところ」をたくさん見つけられるはず
私たちがほんの少し、心を開いて、受け入れる勇気を持てたら…きっと世界はもっと優しくなる
“違い” を見つけるのではなく、その人の”すばらしさ”を見つけること。 そんな気持ちを持てるようになるのが、この絵本の素敵なところです
そして、「やさしさって、想像力から生まれる」ということ。
オギーの顔を見て、びっくりする気持ち。
でも、その先を想像することができたら…
オギーの1日や気持ち、大好きなものや夢を思い浮かべられたら…
「ちがうね」じゃなくて、「すてきだね」と言えるようになる気がします
この絵本は、まさに「想像力を育てる絵本」。
他人を思いやるって、難しいことじゃない。
ちょっとだけ立ち止まって、想像してみる。
それだけで世界がやさしくなれるんだなって思いました