「くらやみこわいよ」あらすじと感想
『くらやみこわいよ』は5月15日の誕生絵本です
夜の静けさに包まれたお部屋、灯りを消した瞬間に広がる暗闇にドキドキ。
子どものころ、「くらやみ」が怖かった記憶って、ありませんか?
電気を消すと、いつものお部屋がぜんぜん違って見えて、タンスの陰からなにかが出てきそうな気がして……
今日の誕生絵本は、そんな暗闇に対するちょっぴり怖い気持ちと、それを乗り越える勇気を描いた素敵な絵本です🌟
文・レモニー・スニケット
絵・ジョン・クラッセン
訳・蜂飼耳
岩崎書店
2013年
あらすじ
ラズロは「くらやみ」が怖い男の子。 でも、ある夜「くらやみ」が話しかけてきます。
「みせたいものが あるんだ」
そう言われたラズロは、恐る恐る家の地下室へ…。
そこには、暗闇が教えてくれる大切なものが待っていました
感想
誰しも、目に見えないものに対して不安を感じることがありますよね
この絵本は、暗闇=怖いものという固定概念を少しずつ溶かして、子どもたちの心に「知ることで恐怖は和らぐ」という気づきを届けてくれます✨
くらやみって、実は何も悪くない。ただ、そこに「光がない」というだけ。
それって、なんだか人との関係にも似ているなって思ったんです。
知らない人や価値観に出会ったとき、なんとなく距離を置いてしまうのって、「知らない」から。
でも、一歩踏み出して、その人の言葉に耳を傾けたり、背景を知ることができたら……
「こわい」は「たいせつ」や「やさしさ」に変わっていくのかもしれません
ラズロがくらやみに歩み寄ったように、私たちも、怖いものや苦手なものに少しだけ目を向けてみると、恐怖が和らいで 意外な発見や、心がふっと軽くなる瞬間が訪れるかもしれません