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「わたしはふね」あらすじと感想

 

『わたしはふね』は5月28日の誕生絵本です。

どんな波にも負けず、堂々と海を渡っていく船の視点から、変化と成長を描いた作品です

 

船の名前は「にちげつまる」

風に乗り、夜も昼も進む姿は、まるで私たちの人生そのもの。穏やかな日もあれば、荒波に揉まれる日もあるけれど、進み続けることが大切なんだと気づかせてくれる一冊です

文・曹文軒
絵・石川えりこ

小学館

2023年⁡⁡

あらすじ


わたしは、にちげつまるという船です。

大きくて、どんな波にも負けずに進んでいきます。

昼も夜も、大海原を走り続けています。

ある日、船長が、「追い風に乗って波をけって進むために」と、わたしの舵を取り替えると言いだしました。

それからも船長は、私の部品を次々に取り換えていき、私は一体どうなってしまうんでしょう・・・

 

この物語は、変化することへの戸惑いと、それでも前に進む勇気を描いています

自分の形が変わっても、本質は変わらない——そんな気づきをもたらしてくれる素敵な絵本です

感想

「変わること」って、不安になることもありますよね

新しい環境、新しい挑戦……心の奥で「今のままでいたい」と思ってしまうことも。

 

でも、この絵本は、「変化=進化」だと教えてくれるんです

 

にちげつまるは、どんどん部品を取り換えられていくけれど、その魂は変わらず、進み続けます

私たちも、新しい環境や挑戦の中で、形が少しずつ変わっていくもの。でも、それは決して「自分じゃなくなる」ことではなく、むしろ「より進化する」ことなのかもしれません

 

 

「変化を恐れず、一歩踏み出す勇気を持とう!」そんな気持ちをくれる、読んだ後にそっと背中を押してくれるような絵本です

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