「にひきのかえる」あらすじと感想
『にひきのかえる』は6月21日の誕生絵本です
新美南吉といえば「ごんぎつね」や「手袋を買いに」が有名ですが、この絵本も隠れた名作!
表紙には黄色の斑点があるかえると、緑の斑点があるかえるが描かれています。
物語の中で二匹はどんなやりとりをしていくのでしょうか?
文・新美南吉
絵・鈴木靖将
新樹社
2013年
あらすじ
緑のかえると黄色のかえるは、ちょっとしたことでけんかをしてしまいます💥
けんかの最中、気づけば冬が訪れ、そのまま冬眠へ…。
そして春までぐっすり眠り、目を覚ました二匹。
果たして仲直りできたのでしょうか?
感想
この絵本を読んで、ふと感じるのは「時間が解決することもある」ということ
けんかの途中で冬眠に入っちゃうなんて…ちょっとシュールで笑っちゃうけど、これって私たちの日常にもあることだなって思いました。
「もうムリ!」って思った相手でも、時間が経つと「あれ?なんで怒ってたんだっけ?」って思うことってありませんか?
怒りやイライラの感情って、ずっと握りしめてる必要はないんだなぁってこの絵本がそっと教えてくれる気がしました
そして、春になって目を覚ましたふたりが、お互いにちょっぴり優しくなっている感じがとても素敵なんです
私たちも、怒りやすれ違いで心がざわざわすることがありますよね。
でも、一度深呼吸して時間をおいてみると、「なんであんなに怒ってたんだろう?」って思える瞬間があるかも。
この二匹のかえるが過ごした冬眠の時間は、まるで仲直りのためのクッションのよう。
もし今、ちょっとしたいざこざがあるなら…少し時間を置いてみるのもいいかもしれませんね
また、この絵本は、子どもたちに「仲直りすることの大切さ」を優しく教えてくれます。
喧嘩をしてしまった時にどうすればいいのか、どうやって気持ちを伝えればいいのか、具体的なヒントが詰まっているんです。
親御さんにとっても、お子さんと一緒に「仲直り」について話し合う良いきっかけになるのではないでしょうか?