「ものぐさトミー」あらすじと感想
『ものぐさトミー』は6月24日の誕生絵本です
「ものぐさ」って、なんだかネガティブな言葉に聞こえるけど、この絵本ではそれがちょっとおもしろく、でも深〜いテーマに変わっていくんです
作・ペーン・デュボア
訳・松岡享子
岩波書店
1977年
あらすじ
なまけもののものぐさトミーが住んでいる家は、なんでも機械がやってくれる電気じかけの家です。
朝ベッドから起きてから夜眠るまですべて機械がやってくれるんです。
ボタンひとつで朝食が出てきたり、服を着替えてくれたり、歯磨きまで自動でやってくれるんですよ。もう、トミーは本当に何もしなくていいんです。
毎日、ごろごろして、機械に頼りっぱなし。
ところがある嵐の日、停電になって……。
感想
この絵本を読み終えたとき、なんだか自分の中の「ちょっとズルしちゃいたい気持ち」がすこ〜し見えた気がしました
便利ってラクで快適。
でも「誰か(何か)にやってもらう」ことが当たり前になると、「自分でやること」がどんどん遠くなる…。
でもそれって、本当の意味で「生きてる」って言えるのかな?と考えさせられたんです
誰かの手を借りることは悪くないし、休むことだって大切。
でも、全部を手放してしまうのではなく、「何か私だけのもの」は手放したくないなって・・・
そんなふうに、自分と向き合う優しい時間をくれる1冊でした