「シルクロードのあかい空」あらすじと感想
6月27日の誕生絵本は『シルクロードのあかい空』です
まるで異国の風を連れてきてくれるような表紙が印象的。
ページをめくるたびに、風の音や草原の匂いまで漂ってきそうで…思わず深呼吸したくなります
まるで異国の風を連れてきてくれるような表紙が印象的。
ロマンと冒険に満ちたシルクロードの情景が、美しい絵と心温まる物語で描かれていて、ページをめくるたびに感動が押し寄せますよ
作・イザベル・シムレール
訳・石津ちひろ
岩波書店
2018年
あらすじ
舞台は広大なシルクロード。 若き昆虫学者がシルクロードの旅へ。
赤い空を背景にした広大な景色の中で、色々な暮らしをしている人々に出会い、ここにしかいないめずらしい生き物を見つけ、あの時代への思いをはせていきます。
そして、もしかしたらずっと探していた「チョウの王女さま」に出会えるかもと期待に胸を膨らませます
壮大でロマンあふれる世界観に、ふと心がふるえるような瞬間があって。
旅をしながら「なにかを探す」ということの意味を、そっと私たちに問いかけてくるようです。
感想
この絵本を読んで一番心に残ったのは、「知らない世界を自分の目で見て、確かめに行く」ということの大切さ。
SNSで何でも見られる今の時代だけど、実際に「会いに行く」「感じる」って、ぜんぜん違うんですよね
どんなに綺麗な写真でも、砂の熱さや、風のにおいは伝わらない。
だからこそ、自分の足で歩く旅や、人との出会いが尊いんだなぁって感じました。
そしてその旅の途中で、ずっと心の中にあった“憧れ”や“夢”に出会うこともあるのかもしれません。
まさに「チョウの王女さま」は、心の奥にいる夢そのものなのかも