「あめのひ」あらすじと感想
『あめのひ』は6月30日の誕生絵本です
今日ご紹介するのは、雨の日のワクワクを描いた「あめのひ」という絵本です
表紙を見た瞬間、しとしと降る雨の音が聞こえてくるような気がしました
雨に濡れる葉っぱの匂いや、おうちの中から見るにじんだ景色… 「ああ、こんな風景あったな」と、幼い記憶を呼び起こしてくれる1冊です
作・サム・アッシャー
訳・吉上恭太
徳間書店
2017年
あらすじ
雨の日に外に遊びに行きたいぼくはずっと雨が止むのを待っています。
やっと雨が止んだからおじいちゃんと手紙を出しに行こう! と、ドアを開けてみたら?・・・
なんてことない「雨が止んだ日」のお話。
だけどその一歩には、どこか特別な期待がこもっているんです
ページをめくるごとに、雨の日ならではの発見や、小さな冒険が待っているようで、大人でも心がときめいてしまいます。
しかも舞台はどこか懐かしい町角。 おじいちゃんと手をつないで出かける道は、読者の心にやさしく寄り添ってくれます
現実と空想が溶け合って、ページをめくるごとにわくわくが広がる世界
おじいちゃんと男の子の、ちょっぴりファンタジーな雨の日の物語です
感想
「雨の日ってちょっと憂うつ…」そんな気持ち、誰でもあると思います。 でもこの絵本を読むと、「雨だからこそ感じられること」があるって気づかされるんです
例えば、窓ガラスにつく水の模様や、屋根に落ちる音のリズム。
おじいちゃんと手をつなぎながら歩いた濡れた道の冷たさや、ポストに届く音の心地よさ。
雨の日が、「しかたない日」じゃなくて、「特別な日」になる。
そんなふうに感じられたら、毎日の景色がもっと愛おしく思えてくるかもしれません
「たいくつな雨の日」も、見方を変えれば「宝物がひそむ日」になるかもしれませんね
子どもといっしょに外へ出られない日でも、この絵本があればおうちの中で冒険できる。
絵本って、ほんとうに魔法の道具だなぁと改めて思いました