「あたまにつまったいしころが」あらすじと感想
『あたまにつまったいしころが』は7月1日の誕生絵本です
テーマは「信じること」「夢を貫くこと」
誰かに理解されなくても、自分の「好き」を信じ続けることの大切さをそっと教えてくれます
絵の温かさ、言葉の一つひとつに込められた想いが読み手の胸にじんわりと届いて、 「自分の“好き”を信じ続けるって、こんなにも美しいんだ…」と改めて気づかされます。
文・キャロル・オーティス ハースト
絵・ジェイムズ スティーブンソン
訳・千葉 茂樹
光村教育図書
2002年
あらすじ
この絵本の語り手は、ある男の子。
私の父はずっと石を集めて続けていました。
だけど、まわりの人たちはそのお父さんを笑います。
「石ころじゃ金にならんぞ」
「あいつは、ポケットにもあたまのなかにも石ころがつまっているのさ」
そんな言葉にも、お父さんはにっこりして、こう言うんです。
「そうかもしれないね」
けれど、ある日
その「石ころだらけ」のお父さんが、あることで一躍注目の的に
感想
この絵本は、「変わっていること」や「役に立たないと思われるもの」を 自分の宝物として見つめる力が、どれだけ人生を豊かにしてくれるかを教えてくれます
私はこの本を読んで、「誰かにとって意味がないと言われたことでも、自分が愛しているなら、それで十分なんだ」と背中を押された気がしました。
あのとき拾った海辺のガラス、 子どものころに集めたビーズや紙切れ、 書きためた誰にも見せていないノートの言葉たち、
それら全部が「あなたの中の石ころ」であり、見る人によって宝石にもゴミにも見える。
でも、自分が大切だと思うなら、それはちゃんと輝いてるんだって気づかされました