「おこだでませんように」あらすじと感想
『おこだでませんように』は7月2日の誕生絵本です
七夕が近づき、短冊に願いを書きたくなるこの季節にぴったりの1冊をご紹介します
子どもたちの心の奥に静かに寄り添ってくれる絵本なんです。
読めば読むほど、胸がギュッとなって、思わず涙がこぼれそうになります
言葉ではうまく伝えられない子どもの「本当の気持ち」に、そっと光をあててくれる絵本。
大人が読んでも、きっと自分自身を見つめなおしたくなる、そんな魔法のような力を持ったお話です
文・くすのきしげのり
絵・石井聖岳
小学館
2008年
あらすじ
家でも学校でも理不尽に怒られてばかりいる少年が、七夕の日に短冊にある願いを書きました。
その願い事とは??・・・
それは、 「おこだてませんように」
ちいさな男の子が、誰にも言えなかった本当の気持ちを、たった一言の願いに込めた瞬間。
その一文に、読む側の心もギュッとつかまれます。
静かに、だけど力強く、「ボクのこと、ちゃんと見てほしい」と伝えてくるような…そんな絵本です🌟
感想
大人になると、ついつい“怒る”ことが日常になってしまうけれど、「どうしてこの子はこんな行動をしたのか?」という視点、見落としていませんか?
この絵本を読んで、私はふと立ち止まりたくなりました
注意する前に、その子の気持ちに一呼吸で寄り添うこと。
だって、怒られるたびに子どもたちは「自分ってダメなのかな…」って感じてしまうから。
そして、それを誰にも言えずに心にしまってしまうから。
この絵本は、そんな子どもたちの小さな叫びに、大人が“耳をすます”ための大切な1冊なんです
保育士さん、先生、パパ・ママ… 子どもに関わるすべての人に読んでほしい、心のバイブルのような絵本です。