「ぐっすりおやすみ、ちいくまくん」あらすじと感想
『ぐっすりおやすみ、ちいくまくん』は7月5日の誕生絵本です
私たちが普段、何気なく過ごしている日々の中にも、かけがえのない大切な瞬間ってありますよね。
特に、小さい頃の「初めて」の経験って、大人になっても忘れられない宝物だったりします。
この絵本は、そんな「初めての経験」と、それを通して感じる「大切な人とのつながり」を優しく教えてくれる、とっても愛らしい物語なんです
文・マーティン・ワッデル
絵・バーバラ・ファース
訳・角野栄子
評論社
2005年
あらすじ
ちいくまくんは、おおくまさんといっしょにほらあなに住んでいます。
ある日、ちいくまくんはもう一つのほらあなを見つけて、そこを自分のおうちにすることにしました。
初めての一人暮らしにドキドキしながら、自分で晩ご飯を食べて、さあ寝ようとしたその時、ふとこんなことを思ったんです。
「ぼくがいないからおおくまさんがさびしがってるかもしれない」
ちいくまくんは、おおくまさんのいるほらあなに向かいました。
この短いお話には、「自立」と「やさしさ」の両方がつまっていて、読んだあとにじんわりきちゃいます。
感想
「できることが増える」って嬉しい。 でもその反面、ちょっぴりさみしさもあるもの。
この絵本を読んで、「ひとりでがんばる」だけじゃなくて、「誰かと一緒にいる心地よさ」も大切にしたいと思いました
子どもだけでなく、大人の私たちにも「甘えていいんだよ」「会いたいって思ったら戻っていいんだよ」って優しく教えてくれるような一冊です
忙しい毎日の中で、誰かに優しくしたくなる。
そんなあたたかい気持ちをくれる絵本、あなたの“夜のおとも”にいかがですか?