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「街どろぼう」あらすじと感想

『街どろぼう』は7月10日の誕生絵本です

 

この絵本、サイズは小さめなのに、心に残る余韻はとっても大きいんです。

ページをめくるたびに、夜の静けさや、誰かとつながりたい気持ちがじんわり伝わってきて… まるで、心の奥にそっと触れてくるような物語。

 

装丁もとっても素敵で、濃紺の布張りの表紙はまるで美術品のよう。

本棚にそっと並べておきたくなる、そんな一冊です

作・junaida

福音館書店

2021年⁡⁡

あらすじ

巨人が山の上に1人で住んでいました。

一人ぼっちがさびしい巨人はある晩、山を下りて街に行き一軒の家を山に持ち帰ってきました。

 

すると・・・

その家の人たちは「親戚の家も連れてきて」とお願いし、 次は友達の家、次はお店…と、どんどん街が山の上に引っ越してきます。

 

にぎやかになった山の上。 でも、巨人の心はなぜかぽっかり空いたまま。

ある朝、巨人は山を下りて、街の跡地に残されたたった一軒の家を見つけます。 そこには、誰からも呼ばれなかった少年がひとりで暮らしていました。

 

そして、巨人と少年は。。。

感想

この絵本を読んで、ふと思いました。

「誰かと一緒にいること」と「心が通い合うこと」って、似ているようで全然違うんだなって。

 

たくさんの人に囲まれていても、心がぽつんと孤独なときってありますよね。

でも、たったひとりでも、心からわかり合える人がいれば、世界はぐっとあたたかくなる。

 

この物語の巨人のように、私たちも「にぎやかさ」や「数」に安心しがちだけど、 本当に大切なのは、心がちゃんとつながること。

 

だからこそ、今日誰かに「ありがとう」や「元気?」って声をかけてみたくなりました

小さな一言が、誰かの孤独をそっと溶かすかもしれません

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