『ゆうれいフェルピンの話』あらすじと感想
『ゆうれいフェルピンの話』は7月16日の誕生絵本です
今日、7月16日の「誕生絵本」は…ちょっぴりゾクゾクするお話
でもその怖さの奥には、やさしさや勇気も潜んでいて――そんな心が揺れる一冊をご紹介します
文・リンドグレーン
絵・ヴィークランド
訳・石井登志子
岩波書店
1993年
あらすじ
物語は、わたし(主人公)とお兄ちゃんが、おばあちゃんの家で、地域に伝わるゆうれいフェルピンについての、とても怖い話を聞くところから始まります。
その帰り道、夜道をぶるぶる震えながら帰っていく途中、暗い森のなかで、なんとわたしはフェルピンに出会ってしまうのです!
フェルピンとの出会いが、わたしと家族にどんな素敵な奇跡をもたらすのでしょうか?
感想
この絵本を読んで感じたのは、「知らないものへの恐怖」って、本当は「知らなかっただけ」かもしれない、ということ。
怖いと感じる相手にも、話を聞いてみると、見えていなかった心の奥がある。 そう思うと、ちょっと立ち止まって、人や状況を別の角度から見てみたくなりました
フェルピンとの出会いは、自分の心の中にも「小さな勇気」があることを思い出させてくれたような気がします。
もしかしたら、私たちの日常生活の中にも、最初の一歩を踏み出す勇気さえあれば、見たこともない素晴らしい世界が広がっているのかもしれません。