「パパはウルトラセブン みんなのおうち」あらすじと感想
『パパはウルトラセブン みんなのおうち』は7月23日の誕生絵本です
ウルトラセブンという特撮ヒーローを「パパ」として描いた、ちょっぴり切なくて、あったかいお話です
“おとうさんってすごいな”
“家族っていいな”
そんな気持ちをじんわり思い出させてくれる絵本なんです。
作・みやにしたつや
学習研究社
2003年
あらすじ
子どもたちと暮らす、ちょっぴりドジなパパ。
でもその正体は…なんとウルトラセブン!
朝はバタバタ
お風呂をわかすのも、ごはんをつくるのもパパのお仕事
一見ふつうのパパだけど、子どもがピンチのときには――
変身!!
ヒーローになってみんなを守る姿に、
子どもたちは「パパってほんとにすごい!」って大感激
でも、
どんなに戦っても、
どんなに疲れても、
パパは――
「ただいま」って、帰ってくる
ウルトラセブンが強くて優しいのは、待っている人と帰る場所があるからなんです。
ウルトラセブンって…
“誰かのために、今日もがんばっているすべてのパパ”のことだったんですね
感想
この絵本を読んで、ふと立ち止まって考えさせられました。
わたしたちが普段見ている「強さ」とは、誰かのために戦う勇ましい姿かもしれない。
でもほんとうの強さは、“優しさ”や“思いやり”と隣り合わせなんじゃないかなって
ウルトラセブンが「パパ」として描かれるこの絵本は、忙しい毎日の中でつい見落としそうになる“家族の時間”の大切さを、そっと教えてくれます
そして何より、どんなに遠くにいても「待っている人」と「帰る場所」があるということが、人を強くして、優しくするんだと感じました。
そんなふうに思える一冊でした