「プールのひは、おなかいたいひ」あらすじと感想
『プールのひは、おなかいたいひ』は7月26日の誕生絵本です
夏の太陽がまぶしく照りつけるこの季節、学校ではプールの授業がはじまりますね
でも、みんながみんな、プールが楽しみなわけじゃないんです。
この絵本は、そんな“ちょっと苦手”な気持ちを、否定せず、責めず、そっと包み込んでくれるような物語。
そして、子どもにとって「わかってもらえた」という経験が、どれほど大きな安心になるかを教えてくれます。
作・ヘウォン・ユン
訳・ふしみみさを
光村教育図書
2019年
あらすじ
この絵本の主人公“わたし”は、プールがどうしても苦手。
周りの子どもたちがバシャバシャと楽しそうに泳いでいる中、自分だけがその輪に入れない……そんな孤独感や後ろめたさを抱えています。
でも、“わたし”のそんな気持ちに、先生は「しかたないでしょ」と切り捨てるのではなく、そっと寄り添い、ちいさな魔法のような出来事をくれるのです
読んでいくうちに、プールの冷たい水よりももっと冷たく感じる“心の中”が、少しずつあたたまっていくような、そんな優しい時間が流れています
感想
この絵本を読んで、わたし自身も「誰かの気持ちをちゃんと見てるかな?」って、ふと立ち止まりました。
大人になると、「がんばろう」「乗り越えよう」って言葉をつい使ってしまうけど、 本当は「がんばらなくてもいいよ」って言ってもらえるだけで、救われることってあるんですよね。
子どもだけじゃなく、大人にも“プールに入りたくない日”はある。 そんなとき、「おなかいたいの」って言える勇気と、それを受け止める優しさ。
この絵本は、そんな“見えない気持ち”に光を当ててくれる存在です