「ブルドッグたんていときえたほし」あらすじと感想
「ブルドッグたんていときえたほし」は1月11日の誕生絵本です。
表紙のブルドッグたんていの、ちょっぴり困ったような、でもどこか頼りがいのありそうな表情が、もうたまりません。
まるで、「怪人20面相」の明智小五郎やシャーロック・ホームズを思い出させます。
おとぼけな表情に反して、スマートに事件を解決する姿にギャップ萌え。
子供はもちろん、大人も楽しめる、そんな魅力が詰まっているんです。
作・谷口智則
文溪堂
2018年
あらすじ
どんな事件も解決するブルドッグ探偵の元に「空から消えた星を探してほしい」という依頼が舞い込みました。
空から星がなくなったので、町の人たちはお願い事ができなくてさびしそうです。
ブルドッグ探偵は、自慢の耳と鼻を頼りに星を探し始めます。
手がかりを求めて、街を歩き、時には聞き込み調査も
すると、海へたどり着き、何やらきらきら光る島を発見!
島の正体を確かめるため、ボートで近づくブルドッグ探偵。
果たして、星は見つかるのでしょうか?そして、町の人たちの願い事は叶うのでしょうか?
読んでいるうちに、あなたはすっかり名探偵!
感想
この絵本を読んで感じたのは、「見えなくなったものも、探し続ければきっと見つかる」ということ
星が消えるなんて、ありえないように思えますが、そんな不思議な出来事も、信じて探し続けるブルドッグ探偵の姿がとても印象的でした。
どんな困難な状況でも、持ち前の機転と周りの人々への優しさを忘れずに、事件解決のために奔走する姿は、大人になった私たちにも、大切なことを教えてくれました。
それは私たちの中にも、小さな“星”があるということ。
例えば、忘れかけていた夢、昔の友達との絆、いつの間にか薄れてしまった優しい気持ち…
大切なものは、目には見えなくなっても、ちゃんと心の中に残っています。
この本を読み終えた時、「私も探しに行ってみようかな」と思いました。
星を探す旅に出るのは、自分自身を見つめ直す旅でもあるかもしれません