「おとなしいめんどり」あらすじと感想
「おとなしいめんどり」は2月1日の誕生絵本です。
働き者でちょっぴり皮肉屋さんのめんどりが主人公の、心温まるお話です。
文・ポール・ガルドン
訳・谷川俊太郎
童話館出版
1994年
あらすじ
めんどりがイヌとネコとネズミと一緒に暮らしていました。
めんどりばかりが働き者で、ほかの動物は何もしてくれません。
「誰か植えてくれる?」「いやだね」
「誰か刈り取ってくれる?」「いやだね」
「誰かお菓子作ってくれる?」「いやだね」
と、なかなか協力してもらえません。
結局めんどりは、自分ひとりで種を植え、刈り取り、お菓子を作りあげます。
最後にめんどりが言いました。「誰か、お菓子食べる?」
さて、イヌ、ネコ、ネズミはどうしたでしょう?
感想
この物語を読んで、皆さんはめんどりのような働き者になりたいと思いましたか?
それとも、イヌ、ネコ、ネズミのように役割を放棄して人任せにしますか?
前者なら、自分たちの役割と責任を成し遂げる重要性が再確認できたのではないでしょうか?
でももし、後者なら日常生活の中で当たり前にしていたことに感謝する気持ちを思い起こさせてくれるかもしれません。
日常生活の中で、誰かの優しさや努力、助けを「当たり前」だと思ってしまってはいませんか?
例えば、家族のために毎日ご飯を作ってくれるお母さん、いつも笑顔で接してくれるお店の店員さん、街を綺麗にしてくれる清掃員さん…感謝の気持ちを伝えることって、本当に大切ですよね。
この絵本を読み聞かせたお子さんからは、「お手伝いする!」という言葉が聞かれるかもしれませんね。
また、大人が読めば、日頃の感謝の気持ちを改めて伝えるきっかけになるかもしれません。