『ペレのあたらしいふく』あらすじと感想
『ペレのあたらしいふく』は2月3日の誕生絵本です。
作・エルサ・ベスコフ
訳・小野寺 百合子
福音館書店
1976年
あらすじ
子羊の世話をする男の子、ペレの上着が小さくなってきました。
ペレは自ら羊の毛を刈り取り、仕立てまでの工程を近所の人や職人たちに頼みます。
そのお礼にみんなの仕事を手伝うペレがいじらしく、新しい上着を手に入れるまでの楽しいお話です。
羊の毛がどうやって服になるのか、手仕事の温かみが感じられる一冊です。
感想
「物を大切に使う」「作ってくれた人に感謝する」ということの大切さが詰まった『ペレのあたらしいふく』。
何でもすぐに買える便利な時代ですが、一つのものができるまでの過程を知ることはとても大切ですよね。
ペレは、新しい上着を手に入れるために、たくさんの人の手を借り、そして自分自身もできることを精一杯行いました。
その過程で、ペレは様々な人との出会いを通じて、感謝の気持ちや思いやりの心を育んでいきます。
現代社会において、私たちは物を簡単に手に入れることができます。 しかし、その裏にはたくさんの人の努力や想いが詰まっていることを忘れてはいけません。
この絵本は、物を大切に使うこと、そして関わる全ての人に感謝の気持ちを持つことの大切さを教えてくれます。
また、ペレのひたむきな姿は、私たちに勇気を与えてくれます。 困難に立ち向かう力、そして自分の力で未来を切り開く力を、ペレは教えてくれるのです。
この絵本を読んだ子どもたちは、物を大切にする気持ち、感謝の気持ち、そして自分の力で未来を切り開く勇気を持つことができるでしょう。