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「ゆうちゃんとめんどくさいサイ」あらすじと感想

『ゆうちゃんとめんどくさいサイ』は4月10日の誕生絵本です。

この絵本を手に取ると、タイトル通り、どこか日常に潜む「めんどくさい」と向き合いたくなる、不思議な感覚に包まれます。

「めんどくさい!」と感じること、誰にでもありますよね。

実はそんな気持ちに、たくさんの発見が隠されているかもしれませんよ…💭

⁡文・西内ミナミ
絵・なかのひろたか福音館書店

2009年⁡

あらすじ

ゆうちゃんの口ぐせは「めんどくさい!」。

朝起きるのも、顔を洗うのも、ごはんを食べるのも、ぜーんぶ「めんどくさい!」

なにをするにも「めんどくさい」と言っていたゆうちゃんはなんとオオカミのところへ行っても「めんどくさい!」、オニの子のところへ行っても「めんどくさい!」と言って、追い出されちゃうんです。

そんな彼がたどり着いたのは、「めんどくさいサイ」の家。

ところが、そのサイの子が、ゆうちゃん以上に「めんどくさい」ったらありゃしない!

ご飯を食べるのも「めんどくさい」、遊ぶのも「めんどくさい」。

そんなサイの子を見ているうちに、ゆうちゃんはだんだん嫌になってきて…

 

とうとう「こんなの、僕のいるところじゃない!」と、めんどくさいサイの子のところから飛び出していくのでした。💨

感想

この絵本を読んでると見つかる見つかる「めんどくさいあるある」

でも、ふと考えてしまいました。

「気づかないうちに“めんどくさい”って言ってないかな?」って。

朝ちょっと早起きするのも、
メールを返すのも、
重い腰を上げて掃除するのも…

なんとなく「めんどくさいな〜」でスルーしちゃってること、きっとありますよね。

でも、この絵本のゆうちゃんみたいに、ちょっと勇気を出して、動いてみると…

「あれ?やってみたら案外、簡単で気持ちよかった!」ってことが、たくさんあるはず。

 

私たちも同じように、「めんどくさい」と感じることから目を背けるのではなく、少しだけ勇気を出して向き合ってみることで、新しい発見があったり、本当に大切なものが見えてくるのかもしれませんね。

そんな“きっかけ”をくれる絵本だなぁって、私は思いました。

大人だって「めんどくさい」って思っていい。でも、そこからどうするか。

一歩踏み出す力を、この絵本がそっと教えてくれる気がします。

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