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「むらの英雄」あらすじと感想

『むらの英雄』は4月12日の誕生絵本です。

この作品は、人間らしいちょっとおっちょこちょいな一面をユーモラスに描いた絵本です。

エチオピアの村を舞台に、ほっこり笑えるエピソードが織り込まれています。

文・渡辺茂男
絵・西村繁男端雲社

2013年⁡

あらすじ

昔々、エチオピアの村の12人の男たちが、粉をひいてもらうために、マイ・エデガという町へ向かいました。

その帰り道、全員揃っているか確認したら一人足りません!

 

「大変だ!誰かいないぞ!」「動物に食われたにちがいない!」
と大騒ぎに…

でも、実はただ自分自身を数え忘れただけ。

それに気がつかない男たちは泣きながら村へ帰ります…

 

そしてこの一件から、とんでもない「英雄」が誕生するのですが……

この先の展開は、読んでのお楽しみです。

感想

『むらの英雄』を読むと、私たちの日常にも通じる「うっかり」や「勘違い」がいかにユーモラスであるか気づかされます。

忙しい毎日、ちょっと立ち止まって冷静に物事を振り返ることの大切さを教えてくれる素敵な絵本です。

小さなミスも、こんな風に楽しく捉えられたら、もっと心が軽くなりそうですよね!

 

そしてこの物語の素敵なところは、そんな大ボケな村人たちを笑って終わらせず、「みんなが勘違いしても、そこから何かを学べるし、きっと誰かにとってはヒーローにもなれるんだよ」っていう、あたたかいメッセージを届けてくれるところ。

 

子供たちはもちろん、大人になった私たちも、このシンプルでユーモラスな物語から、たくさんのことを学べるのではないでしょうか?

ぜひ、この「むらの英雄」を手に取って、笑って、そしてちょっぴり考えてみてください。

きっと、心がふっと軽くなるような、そんな素敵な時間を過ごせると思いますよ✨

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