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「月がくれたきんか」あらすじと感想

 

『月がくれたきんか』は5月25日の誕生絵本です。

 

この絵本は、夜空に浮かぶ月が静かに見守るなか、富と貧しさ、そしてちょっとした知恵が紡ぎ出すファンタジー。

どんな風に月が関わってくるのか……想像するだけでワクワクしますね

文・アナりーセ・ルッサルト
絵・ヨゼフ・ヴィルコン
訳・いずみちほこ

セーラー出版
⁡⁡
1988年⁡⁡

あらすじ

⁡あるところに、金持ちのルドと貧乏なミロが隣同士で住んでいました。

ある日、ミロはルドに「鏡を牧場の草の上に置いて一晩過ごすと何かが起こる」と冗談を言ったのですが、純情なミロはそのとおりにしてみることに。

夜、ミロは牧場に運んだ鏡を見つめながら空を仰ぎました。

 

そして、、、、月が鏡を照らしました。

静けさの中に浮かび上がる、月と鏡。

その光景は、言葉にならない美しさです

でも、それだけじゃない。

その瞬間にミロが感じたものこそが、この物語の“ほんとうのきんか”なのかもしれません

感想

『月がくれたきんか』を読んで私が感じたのは、心の豊かさって、持っているものの量では測れないってこと。

ミロは貧しかったけれど、きっと心がきれいで、素直な気持ちを持っていたからこそ、月の光も味方してくれたんじゃないかなって想像しました。

 

ルドのようにたくさんのものを持っていても、心が満たされていなければ本当の幸せとは言えないのかもしれません。

 

私たちも、ついつい人と比べてしまったり、「あれが欲しい」「こうなりたい」って思ったりしがちだけど、本当に大切なのは、今あるものに感謝することや、周りの人への優しさ、そして何より自分自身の心を大切にすることなんだなって改めて気づかされました。

この絵本は、子どもたちにはもちろん、私たち大人にも、「本当に大切なものって何?」って問いかけてくれるような、そんな深いメッセージが込められていると思います。

毎日忙しく過ごしている中で、ちょっと立ち止まって自分の心と向き合う時間を与えてくれる絵本ですよ

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