「くいんしぼうのおつきさま」あらすじと感想
『くいしんぼうのおつきさま』は5月30日の誕生絵本です
お月さまって、どうしてあんなにいろんな形に変わるんだろう?
三日月になったり、半月になったり、満月になったり…
夜空を見上げながら、そんなことを思ったことはありませんか?
今日の「誕生絵本」は、その“月の満ち欠け”を、なんと食べ物でユーモアたっぷりに教えてくれる一冊なんです
読み終わる頃には、夜空を見上げるのがもっと楽しみになるかも??
作・なかたみちよ
文研出版
2018年
あらすじ
ある晩、レストランの前にしゃがみこんでいる、見慣れないお客さんが…。
それはなんと、、、、、お月さま
お空にいるはずのお月さまがレストランの前で元気がありません。
「どうして、そらに のぼらないのですか?」
「おなかが ぺこぺこで、げんきが でないのです」
なんとお月さま、おなかがすいていて空にのぼれなかったのです
そんなお月さまのために、やさしいコックさんがごちそうを用意してくれました
バナナを食べたら、お月さまは三日月形に
グレープフルーツを食べたら、半月形に
ホットケーキを食べたら、満月に
美味しいものを食べて、少しずつ元気を取り戻していくお月さまの姿に、思わずにっこり
絵本のなかでは、この「月の満ち欠け」を、かわいらしいイラストと一緒にわかりやすく描いています
だから、小さな子どもたちにも、自然と“月のかたち”の仕組みが伝わるんです
感想
この絵本を読むと、夜空に浮かぶお月さまを見上げるたびに、「今日は何を食べたのかな?」なんて想像してしまいそう
月の満ち欠けって、難しいものじゃなくて、とても楽しいものなんだって感じられるはず
そして、、ただ月の満ち欠けを教えるだけでなく、食べることの楽しさや、誰かのために何かをしてあげる優しさも教えてくれます。
お月さまがお腹を空かせている姿を見て、コックさんが美味しいものを運んであげるシーンは、思いやりの心を育むきっかけにもなりますよね。
ぜひ、この絵本をきっかけに、お子さんと一緒に空を見上げたり、美味しいものを一緒に食べたりする、かけがえのない時間を過ごしてみてくださいね。絵本がくれる温かい気持ちが、きっと家族みんなを笑顔にしてくれるはずです