1978年
ひよこのかずはかぞえるな |
作・イングリ・ドーレア |
めんどりの産んだ卵を売りに出かけたおばさんが道中、何やら考えています。
「この卵が売れたらいったいいくらになるんだろうね」
卵を売ったお金であれも欲しい、これも欲しいとおばさんの夢がどんどん大きくなっていきますが、現実は甘くありませんでした。
「とらぬたぬきの皮算用」をそのまま描いたユーモア絵本です。
まほうつかいのノナばあさん |
作・トミー・デ・パオラ |
心やさしいまほう使いのノナばあさんはいつも町の人たちの困りごとを魔法で解決して感謝されています。
ある時、ノナばあさんは畑仕事や家の掃除をのっぽのアンソニイに頼んで家を留守にしました。
ところが、アンソニイがノナばあさんのスパゲッティが出てくる「魔法のなべ」を発見したことから、町にとんだ大騒動が起こるのです。
1989年
とんことり |
文・筒井頼子 |
かなえは家族で山の見える町に引っ越してきました。
みんなで荷物の整理をしていると玄関のほうで「とんことり」と小さな音がしました。
かなえが玄関に行ってみると、郵便受けにはすみれの花束が。
次の日にはたんぽぽが3本、その次の日には手紙が。
引っ越してきたばかりなのに、誰からでしょうか。
1992年
パンのかけらとちいさなあくま |
再話・内田莉莎子 |
小さな悪魔は貧乏なきこりからパンのかけらを盗んだことで、大きな悪魔たちから叱られてしまいました。
そのお詫びに木こりの沼地をむぎ畑に変えますが、地主にすべて収穫した麦を持っていかれてしまいます。
さあ、小さな悪魔は知恵を働かせて、どんな仕返しをしたんでしょうか?
リトアニアに伝わる民話です。
プンクマインチャ |
再話・大塚勇三 |
継母にいじめられている心優しいプンクは今日もお腹を空かせながら山の牧場で働いています。
そこにキツネとヤギの頭をもつ ドーン・チョーレチャがあらわれて食べ物をプンクに与えてくれました。
ところがそれを知った継母はドーンを殺して食べてしまいます。
プンクはドーンの骨を山の牧場に植えると、そこからまんじゅうが実る木が生えてきました。
するとそこに鬼の夫婦がやってきてプンクをさらっていき・・・
ネパールに伝わる民話です。
1999年
あいうえおうた |
文・谷川俊太郎 |
3匹のネコが大きなあくびで「あいうえおきろ おえういあさだ おおきなあくび あいうえお」
2匹のワニがせんべいを食べながらテレビを見てると「さしすせそっと そせすしさるが せんべいぬすむ さしすせそ」
ウシが泣いていると「なにぬねのうし のねぬになけば ねばねばよだれ なにぬねの」
こんないろんな動物が登場する50音を巧みに織り込んだリズミカルな詩の絵本です。
2001年
こぶたのプーと青いはた |
文・カーラ・スティーブンス |
こぶたのプーは学校が大好きですが、体育は苦手なんです。
今日の体育の時間は「はたとりきょうそう」です。
プーは自分の陣地から動かないつもりでしたが、友達のあらいぐまのラクーンにあることを耳打ちされました。
そしてプーはまっしぐらに青い旗に突進していきます。
2002年
もしもぼくがライオンだったら |
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毛虫のヒューゴの夢はライオンになることです。
周りの友達は笑うけど、ヒューゴは本気です。
さあ、今日も朝からライオンになる練習の始まりです。
いのちはみえるよ |
文・及川和男 |
小学生のエリちゃんは隣の家の全盲のルミさんの出産に立ち会い、「命」について考えるようになりました。
そこで、学校の授業にルミさんを招いて「命」の特別授業をお願いしました。
全盲のルミさんの出産と子育ての体験から「命」について考える絵本です。
2010年
チョコレートがおいしいわけ |
作・はんだのどか |
みんな大好きチョコレート!
チョコレートってどうしてこんなにおいしいんでしょう。
世界中の人たちや国を通って、私たちのところに来るまでのチョコレートの秘密が分かる絵本です。
2013年
わにわにとあかわに |
文・小風さち |
居眠りしていたわにわにが目を覚ますと、どこからか鳴き声が聞こえました。
わにわにが廊下へ行くと、出てきたのは小さな赤いわに。
赤わにはわにわにの行くところ、台所にもお風呂にも縁側にも後ろからよちよちついていきます。
2014年
あみだだだ |
文・谷川俊太郎 |
「あみだだだあだみだだくるくるはしってぎざぐずぎ」
「あみだだだみだだあだそっちへいくとあっちりちん」
谷川俊太郎さんの独特でユニークな言葉がいっぱいの"あみだ”絵本です。
しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん |
作・高野文子 |
夜中にぐっすり寝られるように男の子は寝具たちにお願いをします。
「しきぶとんさんかけぶとんさんまくらさんあさまでよろしくおねがいしますあれこれいろいろたのみます」
彼らは「まかせろまかせろおれにまかせろ」と男の子を優しく包み込んでくれるのでした。
2018年
かぞえてみよう |
作・ディック・ブルーナ |
ろうそくが1本。
女の子のリボンは2個。
りんごは3個。
スプーンは4本・・・
身近なものや動物の数をブルーナのかわいいイラストで紹介します。
数に興味を持ちだしたお子さんにぴったりの絵本です。
わたし たしざん できるの |
作・・ディック・ブルーナ |
「わたし たしざん できるの」と女の子は得意顔です。
1個のコップと1個のコップ、足したら2個。
青いはさみ2本と、赤いはさみ1本を足したら3本。
足し算に興味を持ち始めた子どもたちにおくる、ブルーナのかわいいイラストの絵本です。
2022年
人とくらしたワニ カイマンのクロ |
文・マリア・エウヘニア・マンリケ |
1950年~60年代の南米のベネズエラではワニのカイマンが大量に捕まえられて売られていました。
そして、ある時宝石商のファオロがみなし子になった子どものカイマンを家に連れて帰り、「クロ」と名付けました。
ファオロはクロを愛情込めて、大切に育てます。
しかし、ある日ファオロが突然倒れて死んでしまい、クロはショックのあまり、何も食べなくなってしまいました。
実際にあったワニと人間の感動のお話です。